2013年9月30日月曜日

孝行しなくちゃ



あたしのじいちゃんは、
よく言えばとても穏やかな人で
言い方を変えれば、
少し適当な人だった。

亡くなったばあちゃんは、
姐さん女房というやつで、
とてもとてもしっかりした人で

頼りない、いうじいちゃんに
いつもやいやい言いながら
いつも一生懸命畑仕事をして、
幼い私たちの面倒をみてくれた。

やいやい言うばあちゃんを、
いつも穏やかな目でやり過ごすじいちゃん。
それがまた、ばあちゃんに火をつけていたんだろうけど。。。




世間的には、
そりゃ一概には言えないだろうけど、
女がしっかりしていたほうが、
女が強いほうが、
家庭的には、平和に、波風立たず、
うまくいくんだろう。

やいやい言うばあちゃんに、
のんびり屋のじいちゃん。




要はバランス,なんだろうか。





あたしの父母はその逆で
父はいつまでたっても少年のようで
だけど父親としての威厳を保ち、
笑えば陽気で、怒ればヤクザのようだ。


人が喜ぶことが好きで、
しょっちゅーいろんなことをしてる。
みんなを招いてパーティー、なんて日常茶飯事。
その裏で、
いつもせかせかと動いている母。

もういい加減しんどいだろうに、
父のやることには最終的には賛同し、
従う、ではないけど、参加してる。

無邪気な父に、
それをサポートする母。


大事なことは、やっぱりバランス、なんだろうか



反面教師、ではないだろうけど
じいちゃんばあちゃんを見て育ったからか、
父には幼い頃から、

女は男をたてるもんだ。

と教わってきた。

母には、

いつかユウキにこどもができても、
絶対にこどもの前でお父さんのことを悪く言っちゃダメ。


父母の問題はわからないけど、

私は二人がやいやい言うて喧嘩するのを見たことがないし、
父が母を、母が父を、
悪く言うのを聞いたことがない。

たとえ、ほんとはどうであろうと、


母のような女性になりたいと思うし、
父のような人間になりたいとも思う。





いつも明るく、
人生が楽しくなるような努力を惜しまず、
誰かに尽くせるような人間に。
そしてそれが、
私の喜びにもなるように。










じいちゃん。

ばあちゃん死んで、
心に穴が開いちゃって、
何十年も吸ってなかったタバコ吸うようになって
耳もどんどん遠くなって
ポツンと一人で山の家にいる姿を見たら、
置いて行かれるほうは、
とても苦しいもんだなと思う。

毎日お墓の手入れをして、
慣れない料理を作って、
肩が痛くなっても、
湿布を貼ってくれる人がいない。

「じいさんは一人になったらなんもできん」

って、
鬱陶しそうに言っていたように聞こえたばあちゃんの言葉、
ほんとはきっと、逆だったんだろうな。


だから、入院するとき、
どこに何があるか紙に書いたり、
もう家に帰って来れんだろうってわかっていたから、
自分が死んだあと、じいちゃんに負担かけんように、
自分の持ち物を整理してた。


きっとばあちゃんは、
じいちゃんを残していくん、
不安だっただろうな。。。。




なんて、
昔の写真を見ていたので、
長々と書いてしまった月曜日の夜。。。


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