沢田研二/一握り人の罪
【一握り人の罪/沢田研二】
昔 海辺の小さな寂れかけた村に
東電が来て 原発早く作りたいと
国の肝入り工事は 直ぐに道路を通し
海岸や丘を削って
反対意見は軽んじ
機動隊投入
東電側も信じた
受け入れ側も信じた
安全神話鵜呑みに
一握り人の罪
海が命の漁師は 海が死ぬのを怖れた
村はいびつに裂かれた
一握り人の罪
嗚呼無情
いつか原発廃炉に
除染は何年先?
東電は未来型エネルギーに無関心か
国もただこまぬくだけ
被災地に 僕たちに
復興延々と進まず 国は荒むよ
僕らに還して 国を
原発に乞われた町
神話を流したのは誰?
一握り人の罪
原発に怯える町
原発に狂った未来
繰り返すまい明日に
一握り人の罪
嗚呼無情
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